Tuesday, October 27, 2015

長野県の高校演劇県大会,個人的にここが気になる。2015

ごきげんよう。カサハラです。

県大会まであと1ヵ月。先日発表順も決まったようで,各校本番を想定しながらのお稽古になりつつあるんだろうなーと思っております…。

わたくしのホーム,中信地区大会の時点では『県大会の観劇は未定』と言ってましたが,ありがたーいことに「観に来てね」というご招待を個人的にいただいたので,フィギュアスケートのグランプリシリーズ第6戦NHK杯(@長野市ビッグハット)と日程どんかぶりの中,スケートファンとの熾烈なホテル争奪戦を経て県大会行きを決めたのでした。(すいません。若干盛ってます。笑)

昨年県大会前に書いた「長野県の高校演劇県大会,個人的にここが気になる。の巻。」,今年の中信地区大会前に書いた「高校演劇の長野県中信地区大会,個人的にここが気になる。2015」に引き続き,今年の県大会で個人的に気になる3校を上演順にピックアップして,当日を楽しみに待ちたいと思います(*´∇`*)♪

1.長野清泉女学院高校『宇宙の子供たち2015』 作:クリアウォーター
11月28日(土)13:50~

北信地区大会は2日目だけ観に行ったので全て拝見できた訳ではなかったのですが,終演後(もし3校県大会に行くとしたら,そのうちの1校はここなんだろうなー)と思っていたんです。長野県高校演劇連盟のwebサイトを開くと,どうやら見た感じトップ通過っぽいので,私の目もまだまだ使いモノになるんだわと思えました。笑
(地区大会の時の感想はこちら。)
あ。今回はタイトルにちゃっかり「2015」が付け加えられているのですね。

昨年・今年と久々に高校演劇をがっつり観るようになって私が思ったことのひとつに(自分達の見せ方を知っているひとたちって強いな…)というものがあります。見せ方を知ってるということは,その前段階として自分達の特性を把握していることが必要になると思います。
例えば昨年の全国大会を制した久留米大学附設高校『女子高生』とか。最近の長野県だったら,松川高校演劇部『べいべー』とか。これに似たものを,今回の清泉でも感じたのでした。自分達の特性を把握していて,強みがなんなのかわかってる。だから見せ方がわかる。

清泉は私が現役の時には北信代表の県大会常連校で,私立×女子高ということでなんとなく独特な雰囲気のある学校でした。(あくまで個人的なイメージ…。)
でもなんか,9年ぶりにここの作品を観たら良い意味で裏切られたというか。みんな女子なのに,というか女子だから創れる世界観をちゃんと創れてるじゃん!という感じがしたんです。無理に作ってる感じがなくて,できることとやりたいことがちょうどよくマッチしてて。(もしかしたら,この年で観たからそう見えたのかもしれませんが。高校生の頃の私が観たら,あまりフィットしない造りだったかもしれない…。でもこの年齢で出会ったことに価値があるはず。)

小学生男児が抱く「家族」への憧れや持っている資源の少なさ,空想と現実が絶妙なバランスで描かれていて,思わず胸がきゅーっと締め付けられるような,大人にとってはちくちく刺さる作品でした。原発だとかSNSだとか,2010年代っぽい題材っていろいろあるとは思うんですが,こういうところに目を向けるところがいいなーと個人的に思います。

あと,北信地区大会が8月上旬だったので,県大会まで3ヵ月半開くって結っっっっっ構な期間だと思うのですよ。この間いろいろ実験できると思うので,地区大会を経てどんなふうに仕上げてくるのか楽しみなのです。

2.長野県松本蟻ヶ崎高校『君に想う夏』 作:髙山拓海・松本蟻ヶ崎高校演劇部
11月28日(土)16:30~

今年の中信地区大会で一番期待していた高校でしたが,期待以上でした。蟻高。がっつり観た昨年と今年の中信地区の全作品の中でも,私は断トツだなーと思います。
(地区大会の時の感想はこちら。)

中信地区の感想にまとめているのでそちらを読んでいただければと思うのですが,改めて期待以上だったところを挙げると,

  • キャストの身体能力が高い!…一見簡単そうだけど,あれをやれるのは日頃の地道なトレーニングあってこそ。私だったら絶対ぷるぷるのあまあまになってくる。
  • 音響のセンスが良い!…これは多少好みもあると思いますが,選曲も良いし,聴かせる場所とレベルを上げるところがきちんと揃っているので本当に「効果」的。


私,演劇は演劇である必然性を示すべきだと思っているニンゲンなのです。ドラマでもアニメでもなく,その表現が演劇じゃないといけない必然性。全身使って勝負する世界だと。かと言ってプロと同じような身体表現を高校の部活動に求めるのはもちろん違うと思いますが,プロでも部活でも芸術作品を作るならば「美しさ」は意識すべき項目だと思うんです。でもってその「美しさ」は,一朝一夕では手に入らない。
蟻高のお芝居は,久々に(わ!)ってインパクトがあった身体表現で,じっと見入ってしまいました。ここにないものが,見えてしまいました。あ。「久々」っていうのは,昨年・今年観てきたいろーんな高校演劇の中での「久々」です。

個人的には中信地区大会でしっかり完成品だったので,これをより一層深めるって難しいのでは…と思うんですが,多分なんとかしてくるはずなので,観客として県大会版を楽しみに待ちたいと思います。

3.長野県上田千曲高校『超弱い百子~新・今昔物語絵本 鬼のかいぎ~』
作:立松和平 脚色:中澤祐太・上田千曲高校演劇班
11月29日(日)9:15~

こちらはまだ観ていない作品。上田千曲といえば昨年も県大会に出場していて,その時上演していた『ふぁみりあ!』はカンパニー全体で作り上げてきたということが舞台からびしばし伝わってきた作品だったのでした。

そして今回演目&作者名を見ていて… (・ω・)ハッ!! となったのが,脚色のところに,お名前だけ知っている方が…。

最近(多分今年),知り合いの顧問の先生が『千曲には中澤先生がいるから』みたいにお話されてて,「え。どなたですか」って会話をしたことがあったのです。『「なないろコケッとティッシュ」の作者だよ』と説明され,その時は「へー。そうなんですか~。」とやり過ごしましたが,すいません…

私その時期は本気で長野県の高校演劇から離れていた時期だったんでわかりません!無念!!(;∇;)(;∇;)(;∇;)

…ということがあったので,今回お名前を見つけて…(あ!)ってなったんです。

昨年のパンフレットがぱっと出てこないので,『ふぁみりあ!』の時も中澤先生がいらっしゃったーとかよくわからんのですが,学校の特性として様々な才能をお持ちの生徒さんがいる+舞台を創る感覚を共有できる(と思われる)顧問の先生がいるカンパニーで,今年は何を見せてくれるんだろうと思うとワクワクしてしまいます。

Twitterでフォローさせていただいているこちらの班員の方によると,昨年も観ていたら「千曲っぽい」と思えるらしく,あったかほっこりな内容のようです。2日目のトップバッター校なので,会場の雰囲気をこの高校に作ってもらえたらいいなと思います。


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はいっ。個人的に気になる記事なので,本当に主観100%で憶測や想像をたっぷり働かせて書きましたー。
他にもTwitterでフォローさせていただいている方の高校がいくつか出場されるので,もちろんそちらも楽しみです。上記3校とはちょっと違う意味での「楽しみ」かなーとも思いますが。

あとやっぱ長野県大会って言っても,地元エリアでの開催でない限り,同じ県内でも軽い遠征ですよね…。(←現役当時,地区大会でも遠すぎて泊まりで参加したことある人。繰り返します。地区大会です。)
なんか…それで会場に足を運べるひとが限られてしまうのは非常にもったいないわと思いつつ,それが長野県の宿命なのよねとも思うので,フクザツな気持ちです。

とりあえず私は特別な事情がない限り全て拝見して,またブログに感想を綴りたいと思います。
例年と比べて開催時期が遅いので,寒さだけが唯一心配です…。風邪やインフルもらわないように気をつけたいです…。

とりあえず劇場の写真をつけたくて。
でもここはりゅーとぴあ(新潟県)。

とりあえず劇場の写真を…(略)。
こちらは中信地区の塩尻市レザンホール。

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