Monday, August 22, 2016

「私たちは『買われた』展」に行ってきた。

ごきげんよう,カサハラです。

多分おそらく確実に,もういっこのブログにも後で書くのですが,なんだか早く書かなきゃいけない気がして,朝の通勤の時間でこの文章を書いています。

昨日はルノワール展からの私たちは「買われた」展に行って来ました。ルノワール展は会期終了一日前,「私たちは…」は最終日にすべりこんだのでどっちもコミコミでした。

人生の幸福から日本の闇まで,いっぺんに味わっちゃった感じ。

ルノワール展はさておき,「私たちは『買われた』展」ですよ…。

一昨日,バイトSでお世話になった先輩がFacebookでいいね!してて知った企画展。この先輩はいつも上質なものを教えてくれる,私にとってはお姉ちゃんみたいな存在。

で,(なんだこれ)ってなるじゃないですか。

公式webサイトを見てみると,売春経験のある10~20代の女の子達の声に触れられそうなものだとわかり,私のレーダーがものすごーい反応したのでおでかけしてきました。

今回の企画には24名くらい参加があったようで,展示会場には彼女達の手記というか経験談というか,そういうものと,それをイメージした写真が飾られていました。

経験談の一番下には年齢と学年(とか所属とか)が一緒に書かれていたのだけど,かなり壮絶な体験をされているのにまだ14歳とか,17とか。こんなにも若いというか幼い子どもが売春していることに驚き…というか,その中身がただただ衝撃でした。

そして24名の文章を読んで,

売春してお金をもらえることが「ありがたい」と思うレベルの生活水準の子どもがいること,
自分が被害に遭ったと思いたくないと思っているケースがいくつかあること,
学校の先生に話しても適切な対応をしてもらえなかったこと,
労働にまつわる知識が乏しいこと,
保護者が保護者の機能を成していないこと(親の気分で学校に行かせてもらえたりそうじゃなかったり),
家に役所の人が訪ねてきたらこう答えなさいと親に言われていること…

など,彼女達に共通して言えるものがいくつかあるなーと,読んでて思いました。

私は大学で中学・高校の教員免許を取ったときに,「高校で一番大事なのって実は公民じゃない?」と思ったのですが,それじゃ遅いなということも再認。もっと,自分を守るための知識は小学校でも中学校でもちゃんと取り上げなきゃなんだろうなと思いました。昨日の展示の中にも,小6から売春している子がいたもの。


仕方なくとか否応なしにとか,それで身を売る子どもがいるのはわかっているつもりだったけど,生々しい彼女達の経験にほんのすこし触れさせてもらえたようで,貴重な展示でした。

同時に,職業人として私はこの子達に何ができるだろうと思うと,少し途方に暮れました。

大人の私は何ができるだろう。

もーちょっと昨日の刺激をかみかみ咀嚼して,考えてみたいと思います。



そんな月曜の朝です。

おしごと行ってきます。

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