2016年の手帳をめくり返すと,いちばん最初のページが2015年12月。
去年のちょうど今頃は,フェスティバルトーキョーで『ブルーシート』を観に行った。(感想自体はそっちへ…。)
2015年の1月に静岡の高校がやっていたのを観たのがこの作品との出会いで,作品を作った時の元々のオリジナルキャストが大人になって再演したのが12月に観たものだったのだけど,結構しょっぱなから私はぼろぼろと泣きながら観てしまって。
お芝居で泣くことは稀で。プロの舞台でも高校演劇でもなんでも。
なのにこんなにボロ泣きしてしまったのはなんでなんだろう。
きっと当時の,私の心境でそれに触れることで,揺さぶられたものがあるのだと思う。
もしかしたら私は,もうあんなふうには泣けないんじゃないかと思う時がある。
いつか載せようと思って載せそびれていた写真。
終演後,撮影できるところだったので,パシャパシャ撮らせていただきました。
会場は中学校の廃校だったけど,奥に生きてる高校があったのがたまらなかった。途中チャイムが聞こえたりなんかして。
孤独や寂しさに鈍感になってしまった今,不安定な安定を欠いてしまった今,
あの感情は実はとても愛しいものだったんじゃないかという気がしている。
あんなに,あんなに私を漠然とした絶望に包んでいたくせに。
それでもあれはきっと,私を私としてたらしめているものだったんだろうな。
そんな気がしている。
No comments:
Post a Comment