Sunday, October 29, 2017

長野県の高校演劇県大会,個人的にここが気になる。2017

ごきげんよう。カサハラです。仕事で傷心気味ですが楽しいことを考えるために書きます!

今年もこの時期がやって参りました!そしてただの県大会ではなく,今年はとってもとってもとっても気になる大会。高校時代の演劇部の同期に「今年はね…」って言うとびっくりされますが,今年はそう!最優秀校→全国大会出場決定…。これはもう観に行かない訳にいかないのです。
場合によっては関東大会に出場したこともないのに全国決まっちゃった☆なんてことも考えられるんですよね。フシギ現象…。

ということで,今年も楽しみなものを楽しみだナーと言いたいので,カサハラさん的に気になる学校を3つ,上演順にピックアップしたいと思います!
(参考までに…2014年版の記事はこちら。2015年版はこちら。2016年版はこちらへどうぞ。)

1. 長野県松本美須々ヶ丘高校演劇部『M夫人の回想』 作:W. シェイクスピア 翻案:郷原玲
11月3日(金・祝)11:10~

中信地区大会で初めて拝見した直後は,わかったようなわからないような,なんとも言えない気持ちだったんですよね。舞台装置や映像といったビジュアル面はさすが!と思ったのですが(地区大会の感想はこちら)。

私は力動を感じたいひとなのですが,複数のキャラクターを演じ分ける構成のためにそれが見えづらく,またエネルギーで押し切っている感じがあったので,M夫人の脆さとか,不安とか,欠けている感じとか,その表現がムズカシイ作品だな~と思っていたのです。
もちろん,一年生さんの一人芝居というところは本当にすごいと思うのですが,そことはまた別次元の話で。

あと個人的にこの作品は作者の先生の女性観というか,そういうものも見える感じがして,そう思うと興味深いんですよね。「よくわからないけど気になる作品」なんです。複雑な味がして,一度だけでは消化しきれない気持ち悪さがある作品。(ほめてる。)

もう少し,この複雑さを自分の中で明瞭にしたいのと,気持ち悪さが何故なのか考えたくて。純粋に楽しみと言えないけれど早く観たい。そんな風に期待している作品です。


2. 長野県上田高校演劇班『命の門番……ささやかな「始まり」のためのcomposition』 作:百瀬慎一
11月3日(金・祝)14:40~

今年の夏も懲りずに文化祭めぐりをしまして,7校8作品くらい観ちゃったんですが,その中でダントツヒットだったのが上田高校だったんですよね…(文化祭公演の感想はこちら)。
事前情報が公演時間と場所くらいしかなくて,行っても結局タイトルすらよくわからなかったんですけど(笑),出ているキャストさん達のインパクトたるや。いやぁ…いい出会いだった~。
日程が合えば東信地区大会に行きたかったんですが叶わず残念でした。が!県大会出場と知った時は胸が高鳴りました…。

タイトルだけでは中身が読めなかったので,長野県高校演劇連盟のwebに詳細がアップされて,良い意味で裏切られました。何だか素敵な作品設定…。いやー。楽しみです。

顧問の先生の創作ということだそうですが,過去に前任校の作品を2本拝見して,作品によって私の好き嫌いが分かれるなと感じています。作品自体はどんな骨組みかわからないですが,班員の皆さん方がどう仕上げてくるのか!を楽しみにしたいと思っています。


3. 東海大学付属諏訪高校演劇部『解体されゆくアントニン・レーモンド建築~旧体育館の話』 作:オノマリコ 埼玉県立芸術総合高校演劇部構成脚本による
11月4日(土)15:00~

埼玉県立芸術総合高校の公演は,関東大会と全国大会の両方で拝見したのですが,当時は「なんてハイセンスな作品を選んだのかしら…」と思ったのですよね。同時に,「長野県でこういう作品を選ぶ学校はないだろうな…」とも思っていたんです。それが!東海大諏訪が!県大会まで持ってくるなんて…!(ちなみに埼玉県立芸総の関東大会の感想はこちら。)

最近の長野県の演劇部と言えば,演劇をやりたい顧問の先生のところは部員(班員)に恵まれていない印象を勝手に持っていたんです。そして個人的に「あともう一工夫あるといいのに!」というところはたくさん部員(班員)さんがいるという謎の現象…(気を悪くされたらごめんなさい)。
ところが!東海大は旧体をやれるくらいのメンバーがいて,さらに県大会にやってくるとな…!なんという貴重な学校!そして作品選びのセンスよ。

脚本が埼玉ベースということなので,おそらく部員さんのどなたかが,実際オリジナル版を観ているんじゃないかと勝手に想像しております。そうやって,いいなぁというか憧れの気持ちを持って,その作品を自分達も創ってみる…ってすんごく素敵なことだと思うのです。その行為自体に熱を感じるというか。

学校の先生や看護師さんが代表でどこかに出かけていって講習を受けてきて,受けてきた人がその校内(院内)で講師役として講習の再演をすることを伝達講習というのですが,東海大諏訪が長野県に対して全国大会のエッセンスを伝達講習的に公演してくれる役割を持っているんじゃないかと私は勝手に期待しております。


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はいっ!主観と憶測をフルに使って綴ってみました(*´∇`*)
ちなみに県大会の前日,わたくしは伊那で松川高校演劇部OGの皆さん主体のカンパニーのお芝居を拝見させていただく予定です。卒業してお仕事を持たれても,企画して集まれるってすごすぎる…!元&現・高校演劇プレイヤーの皆さんの熱を存分に感じる週末になりそうです。

わーい楽しみ!では皆さん,サントミューゼで!(でも私はひっそりできるよう心がけます。笑)

昨年の夏に敷地だけてけてけ歩いたサントミューゼ。

サントミューゼのえらいひとって,アイホールや北九州にいらしたんですね。だから上田がアツいのか…。

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