母さんへ
この街にも桜が咲きました。
昨日より、今日の方がポップコーンみたいにゆれていました。
母さんへ
そんな桜が咲いている道を歩きながら
考えました
やっぱり
いなくなること で 私は守っていたのだと思います。
いなくなること。物理的距離を置くこと。
何をというと。
関係、とか。
私の心、とか。
かなしくて
自分の親が自分のことで困ったり
言い争いしてるのが かなしくて
切ない思いをしていたあの頃。
それがなんだかよみがえってきて、
「なんでもない電話」を ここ数日は控えています。
こないだ電話越しにどなってごめんね。
弟越しにどなってごめんね。
ほんとのことを言ったらきっと 母さんは泣いてしまう。
私もきっと 泣いてしまう。
だからどなって守った。
母さんが悪い、とか、私の気分を損ねた、とかじゃないよ。ほんとに。
でも思っちゃう。でも考えちゃう。
私いないほうがいいんじゃないかって。
だから早く経済力をつけたくて、ジリツできるようになりたくて。
母さん
私、なにかあったら
夜中であっても車を借りて
飛ばしていく、つもりですから。
他人のせいにすることでしか自分を守れなくて、ごめん。