Tuesday, April 26, 2016

熊本の地震から思い出したこと。思うこと。


昨年の3月12日に,こんな日記を書いた。一部抜粋。

個人的に2011年と言えば,同じ年に入学した友人たちを見送って大学5年生をエンジョイしちゃった年であり,院試によーやく受かった年であり,卒論をよーやく出せた年でした。
その年,他の大学は入学式がなかったところもあり,法政は例年より2週間くらい遅く授業が始まったと聞いたし,早稲田はGW明けまで授業が一切ないと聞いたし,東工大は夏の計画停電に備えて7月?から夏休みに入れるようにGWも日曜日も返上して授業や実験があった(みたいな内容だった)と聞いた。3.11によって学びの枠がかなりイレギュラーだった。
幸い私の大学は,経営のえらいひとの中に旧山古志村の方がいらっしゃり,「早く“普通”を取り戻すことが重要」と仰っていたらしく,入学式も普通にあったし授業も普通に始まった。
ぽつんと大学に取り残されてしまった私にとって,この“普通”はとてもありがたかった。
たとえば,この年に早稲田に受かって地方から上京して一人暮らしを始めた新1年生とか,この時期どう過ごしたんだろうか。
「予定が何もない」というのは,とてつもない恐怖ではないだろうか。

そして2016年春。
熊本の地震から1週間ちょっと。直接の知り合いはいないけれど,職場の同い年の先輩の妹さんが,熊本の大学に在学している。
地震があったときは就活のためにちょうど上京していて,お姉さん(つまり同い年の先輩)のお家にいたみたいなので難を逃れたよう。
だけど家は半壊らしく,熊本に帰ったところで“被災者になってしまう”ので,引き続きお姉さんの家で居候しているらしい。仕方ないからGWはご実家に帰られるのだそう。

就活もあるだかないだかの状態で,授業もいつ再開するかわからなくて…なんて考えると,本当に毎日がぽっかりしすぎていて恐怖なのではないだろうか…と思ってしまう。
姉が「お風呂洗っといて」とメールしたら,妹は自分が入るわけでもないのに洗ってくれちゃうらしい。やることがなさすぎるのって,なんて一日が長いのだろう。


再開できるところは,GW明けくらいから再開できるみたい。大学。
日常を日常として生きられる日が,普通を普通に過ごせられる日が,妹さんにも早く来ますよう。
妹さんにも,すべての人にも。

そんなことを,思い出して,
そんなことを,思っていました。

今日の一枚は学部4年の4月。教育実習のあいさつに学校へ行ったときに撮りました。

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