Tuesday, October 7, 2014

「顧問の才能」について考える。

高校演劇に関する,最近の私の考え事をまとめてみましょう。そうしましょう。
(前回は「高校生らしさ」について考えました。)

さて今日は「顧問の才能」についてです。

生徒にとって,部活の顧問との関係・相性は死活問題じゃないかしら。特に文化系。
ほら,野球とかサッカーとかなら別に外部の「監督」とか「コーチ」がいたりするじゃないですか。あと,そのスポーツの(絶対的な)ルールがあるから,結構そこで守られているのではないかと推測します。

それと比べて文化系は顧問の先生に左右されがちなのではないでしょうか。活動自体も,活動内容も。
まぁそれは顧問に限らず,部長が変わったーとかでも言えることだと思いますが,今回は部の責任を担う大人に焦点を当てたいと思います。
(余談だけど,私がバイトしてた劇場も,プロデューサーが代わったら作品がどーのとか言われたり,結構いろいろあったな…モニョモニョ)(←)

とにかく高校生にとっては大人・顧問の存在は大きいのです。
その顧問の「才能」とは何か,何が才能なのかについて考えます。

ちなみに私は才能のことを「続けられること」だと思っているので,言い換えれば「顧問という仕事を続けられる要因とはどんなものか」について考えられたらと思います(「続けられること」については,過去の日記にもちょろっと綴っております。詳しくはこちら)。

顧問を続けられるには,次の要因が関わっていると思います。


【個人内要因】
①顧問のやる気

【環境要因】
①校務分掌
②顧問の通勤時間
③顧問の通勤手段

【家庭要因】
①家庭の理解と役割


いっぱい…。

でも,そうだと思うのよね。

では,ひとつひとつ見ていきたいと思います。


【個人内要因】
①顧問のやる気
きっと部員からしたら,これが一番大事なんじゃないかと思います。あとのことなんか,正直どうでもいい(笑)。
でもまぁ多分,先生本人もここが大きいのかもしれないけれど(すききらいも多少やる気に関係すると思われる)。

その部の経験はなくても大丈夫で,ないならないで,生徒を見守ったりとか,一歩後ろからついていく感じで良いと思うんです。
がっつりその時間を共有できなくても,「私は見守ってます」が部員に伝わることが大事なんだろうなぁ。

見守ることと管理することと放任することは似てるようでちょっとずつ違って,見守ることができれば理想。管理しすぎると引く部員がいる。放任すると反発する部員がいる。に違いない。


【環境要因】
①校務分掌
例えば進路指導とか。生徒指導とか。生徒会とか。学年主任とか。行事の担当とか。そういうものと組み合わさってたら,優先すべきなのはどっちかってなったら,もちろんそっちを取らざるを得ないんだろうな。
それがやる気のある場合だったら,もどかしいんだろうなー。

どれくらいの分担がやってくるのかは学校ごとによって違うし,年度によっても違ってくると思うんだけど,こればっかりは…。さすがに部活を激しく優先したら,良くない顔する周りの先生もいらっしゃるんだろうな。あくまで想像で書いてますが。

②顧問の通勤時間
私も社会人なので,通勤時間というものがどれだけ仕事のパフォーマンスに影響するかは,ちょっとはわかるつもりです。ある調査?研究?によると,かかった時間で疲れるんじゃなくてかかった距離で疲れる…というデータがあるらしいんだけど,どのみち移動は疲れます。はい。

③顧問の通勤手段
私も社会人なので!(笑)通学も含めれば,高校時代はバスや電車や自転車とさまざまなものを使い,大学以降は電車。東京でも,地下鉄一本逃すと痛いなぁと思ったりしたものです。やっぱり電車とか公共交通機関だと,その時間に縛られて動くことになるなぁと思います。
自動車だって融通がきくけど,道が混んでたらそれまでだし。時間の使い方として,通勤手段は結構重要かも。

【家庭要因】
①家庭の理解と役割
ある意味これに尽きる…。
例えば女の先生で小学生のお子さんを持っている方なんか,いくらやる気や他の要因が良い条件で備わってても,限界があるよね。あと男女問わなければ,親の介護とか。
じゃあ独身で一人暮らしなら良いのかと言われたら,それはそれでその先生の人生が気になってしまう…。笑


当然のことながら,ここに教員のおしごとのメインである授業関連のことがぼーんとくるわけで,
授業計画とか?小テストの採点とか?若手の先生だったら板書計画とか?プリント刷ったりとか?そういうものとかがわんさかあるわけで,そう思うと正顧問の先生って本当に大変だわーと思います。
土曜日半日いても1400円とかなんなの…。(地域差ありますが)
高校生のバイト代の方がはるかに高いじゃないの…。


あ,ちょっと脱線しましたが,とにかく大きく分けて,この3つの要因がうまーく絡むと,続けられる顧問になる,すなわち顧問として才能があるんだろうなーと思います。
いろんなとこ削って,足して,顧問やってるんだろうなぁ。世の中の先生達は。


なんにせよ,部員の生徒さんにとっても顧問の先生にとってもWIN‐WINの関係ならベストだなと思います。



私が現役の高校生だったときの顧問や今の顧問は,どうしてあんなに「顧問」ができたのかなーって思って,自分なりに分析してみました。前回の「考える」ネタに引き続き,ご意見等いただけるとより一層考えられてうれしいので,コメントいただければと思います。
(えらそーなこといってんじゃねーよ的なものも,真摯に受け止めます…。)

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