たまにはまじめシリーズです。笑
私は4月から首都圏のとある自治体の教育機関で,心理職として働いております。
特別支援学校にはどういった状態像のお子さんが就学されるのか,
通常級+通級のお子さんは,情緒なのか言語なのか…などなど,日々お子さんと向き合って勉強させていただいています。
状態が重いお子さん…具体的には療育手帳がAのお子さんは,特別支援学校を希望されることがほとんどなのですが,そうでなければ地域の,小学校の中にある特別支援学級へ籍を置くことになります。
がっ
私はこの特別支援学級の担任の先生がすごーく危うい存在なのでは…と思っているのです。
特別支援学校の先生であれば,特別支援教育をべんきょうし,実習へ行き,その免許を持っていますが,支援級はあくまで通常の学校の中に設置されているものなので,免許としては普通の,小学校とか,中学校(英語)とか,そんな区分の免許なのです。
もちろん熱心な先生もいらっしゃるので,個人的に専門的な勉強をしていらっしゃったり,特別支援教育士などの資格をお持ちの方もいらっしゃいます。
しかし,私が一昨年,昨年(度)とお世話になっていた小学校に入っていた支援級の担任の先生のうち半分は,前年度,通常級で「なんらかの問題」を抱えていらした先生だったという現状がありました。たとえば学級崩壊してしまった,とか。
30人や40人いる通常級をまとめられない先生が,翌年少人数の支援級の担任になる。
一人で抱える子どもの数は一気に減る訳ですが,果たして双方にとってそれがベストな采配なのでしょうか。正直疑問です。
ご家庭によっては,支援学校に行きたかったけれど,さまざまな事情から支援級を選ばざるを得なかった,なんてこともあると思うのです。
どちらかというと支援学校寄りのお子さんに対しても,支援級の先生はそのお子さんに適切な指導を考え,実践していくことが求められます。
でも実際,通常級のための教育を重点的にべんきょうしてきた先生が,手広く,手厚く支援することは,ちょっと限界があるのではないでしょうか。
教員免許交付までに1年間インターンシップを入れたらどうかとか言ってる案があると聞きます。
それよりも,免許を取得するために,全ての校種に関わらず特別支援の科目を必要科目に盛り込むことと,特別支援のための実習(支援級での実習とか)を必須にすることの方が重要なんじゃないかなと思います。
正直私が教職を履修しはじめた大学1年当初は,特別支援教育なんて通常の学級とは無縁だと思っていました。
「全然無縁じゃない。めっちゃ連続体だよ。」
と,当時の自分に言ってあげたい。
それに,何らかのつまづきがあるお子さんに対する指導法や教室環境の整え方は,要支援ではないお子さんにとっても,わかりやすいものであると思うのです。それをべんきょうすべき!
そんでもって,支援級を先生の左遷先のようにしないでほしい。
まとまりのない文章になってしまいましたが,伸びしろのあるお子さんのために,知識のある先生が支援級の担任になることを望む,ということと,
教員免許の要件に,特別支援の科目と実習を盛り込むことを望む,というおはなしでした。
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