天気が悪い中辿り着いた実家。(あんまりよく覚えてないけど…)
祖父も祖母も亡くなった際寝かされていたお座敷に,父もまたいた。
祖父母は北枕だったのに,父は西になっていた。業者が違ったよう。
本当に父は亡くなっていた。ここ数年ずっとつけていた歌丸さんみたいな酸素のチューブはもうなかった。
祖父母が亡くなった時は,亡き骸に触れるのが怖くて触ることができなかった。生前の父の頬など最後に触れたのはいつだったか。そう思いながら触れた頬は10月だというのに冷たくて驚いた。
葬儀のことや何やかんやは母と弟が業者の人とあらかた話をしてくれていた。弟,ありがとう。
その後関西から姉家族もやってきて,姪っ子と久しぶりに対面した。東京を出る前,私は姪っ子のためにすみっコぐらしのシールブックみたいなものを買って彼女の退屈に備えていた。喜んでもらえて何より。
その日の晩はホテル泊。実家に泊まる場所がないので…。涙が出てきて出てきて,なかなか大変でした。
さて棺に何を入れるか…となった時に,「アレを入れよう」となった。
父が事あるごとに人に自慢し,見せびらかしていたnon-noである。
(実際中身はワインの宣伝。笑)
「えっ,入れるの?」
通夜というか納棺は,悲しく寂しい時間ではありましたが,ごく限られた親族のみで行い,変なおもてなしもせずに済んだので気持ちは楽でした。
その日の晩もホテル泊でしたが,テレビで「ペット2」をやっていて夫のダーナくんがそれを見ていたりして,私もようやくまともに眠ることができました。
火葬後のお骨拾い…。頑張って取ろうとしたやつが身体の中でもかなり大きめの骨で,途中で諦めてしまった時があったのよね…。ごめん父…。
翌日はガラッガラな役所に行って,各種手続き。原則市民じゃないと使えないという市民霊園の今後の利用についても確認できたのでよかった。
父に対してはいろいろな気持ちがありますが,父であることには変わりなく。とにかく突然だったので,気持ちの整理はこれからです。