3年前の昨日は学部を卒業した日でした。
あれからふよんふよんと月日は流れ,今年度は遂に社会人になったわたくし。おかげさまで無事に1年目を終えられそうです。
まとめたりしてみると,来年度の充実につながりそうな気がするのでやってみたいと思います。
一応年末にもその年のふりかえりはしてるので,年度末の今回は主におしごとと研究の面からしてみたいと思います。
◆おしごと
いや…人に恵まれたです。そのひとことに尽きます。
お給料はガチで低所得者層ですが(院を出たって微々たる稼ぎ!それがこの仕事!),お給料以上に得られたものがたくさんありました。
まず,世の中にはいろーーーーーーーーーーんなひとがいるということがわかりました。
(えっ,当然じゃん)と思うかもしれませんが,というか当然なんですが,それでもそれを身をもって知ることができました。
小学生のときにも同じクラスにダウンの子がいた気がするし(うろ覚え),
途中で支援級に移った子もいた(これはインパクトあったから覚えてる)。
高校のときにも,今思えばあの方々はASD圏だった…というひとがちらほらいました。
でもそれは,自力で歩いて学校に行って,自力で校内を移動し自力でごはんを食べられる人たちだった。
そうじゃない方に,今年度はたくさん出会いました。
特に就学相談を担当させていただくことが多かったので,たくさんの5歳児6歳児に出会いました。
たとえば教科書で何度も目にしていた「病虚弱児」だとか「肢体不自由児」だとか,そんなふうに表現される方々。この年になるまで,実際きちんとお会いしたことがありませんでした。
長野県の特別支援学校は同じ市内にあったとしても遠いところに設置されていたから,私が上京するまでに出会う機会はまずなかったし(←聾学校はあったけど),立地的に隔離されている感じが幼心にありました。
学部3年生のときに教職の関係で実習として行った特別支援学校は知的の学校だったので,基本的には就労が見込める方々。常に医療的なケアが必要だったり,話すことも立って歩くことも生涯ないであろう方に出会うことは,今までありませんでした。
そういった方がどんな生活をしているのか,その周りのご家族がどんな生活をしているのか,どんな思いを抱いているのか,そういったものの生の手触りを,ほんとうにわずかではありますが,仕事を通して感じることができたように思います。
世の中には,いろんな方がいらっしゃいます。
次に,自治体によってこんなにも教育環境って違うのか!ということ。
びっくりしました。例えば今いる自治体だったら支援級になるお子さんだけど,あっちの県に移ったら支援学校になるお子さんになる,とか。
同じ知的能力を持っているお子さんでも,住む場所によって受けられる教育がこんなにも違うのですか。資源の足りていなさに驚きました。
それを教員をやっている学部時代の友達に言ったら,「えぇ~?どこもそうだよ?うちの方だって…」と返ってきました。彼女と話すといつもバトります(笑)。それでも学部時代は一番仲が良かった子だし,今もそうだから会ってます(笑)。
あ,話が逸れました。でも本当に,人口に対して物的資源が足りなさすぎ!お金も回ってこない!
街づくりとか駅前再開発とか言って,マンションをぼんぼん建てて人が大量に流入したことに対して,教育が追い付いていない感じがしました。←わたし,唯一持ってる教員免許が社会と地歴公民なので,人文地理とか面白いなと思うひとなのです。
住む場所って,ブランドとか交通の便ももちろんあるけど,その自治体の教育事情で検討した方が良いんじゃ…!って,周りの友達に伝えたいです。笑
それから私は平成19年に大学に入ったので,「この4月から,養護学校や盲学校や聾学校はひとくくりで特別支援学校になりました」と教わってきたのに,実際の社会に出たら普通に養護学校も盲も聾もそのまま名称として残っているではありませんか…。私の働いている自治体もそうだし,地元の長野県もそうです。
いろいろ事情はあるのだそう。積極的に名前を残している場合もあるのだそう。でも(あれ…?)って思いました。あれ?って。
最後に,自分のしごとっぷり。
実習の時にあんなに恐々取っていた検査を,今はバンバン取っていると思うと,慣れっておそろしーなー!と思います。
院生のときにあまり触ることのなかった検査は,職場で使うときに先輩に見てもらっていました。すんごく緊張したのを覚えています。初めて実際のお子さんとやったときも,すんごく。
でも今は一日2回とか3回とかあっても平気っていうか (よしがんばるか。) になれたというか…。
だ・け・ど!ひとさまの中身に触れさせていただく検査なので,慣れても良いけど手を抜いたらおしまい!だろう運転したらおしまい!!!!!
常にピリッと気を張って臨みたいです。常に。
あと,教科書ばかり,講義ばかりで頭でっかちだった学生時代から,今は実地・実地…になっていて,ついつい理論や本に書いてあることが疎かになりがち。ガチガチの理論で見る…とかそういうことではなくて,基本あってこその実地であることも忘れちゃいけないし,勘やフィーリングとか謎の判断要素も,使いすぎたらアウトだと思うので…慣れてきた時期だからこそ,立ち返ってきちんとべんきょうしたいなと思っています。
◆研究
修士論文を書いたら紀要に投稿…が,私のいたゼミのうっすら最低限のTO DO なので,それはやろうと思っていました。思っていたというか心づもりしてた。
ので,がんばりましたよ!
査読が入るので分析かけ直したり述べたいことがあっちゃこっちゃ行ったりして大変だったところもありますが,無事形になってよかった~!論文は,わが子!わが子!!!←
舞台作品でも論文でも,生みの苦しみを伴う創作物はわが子ですよホントに…。
正直卒論よりも修論の方がやっつけでやってしまった感があるので(←),紀要も通るか超不安だったのですが,無事採用されてよかったです♡私が死んでも,国立国会図書館に行けば子ども(論文)2人(本)が残っていますよ♡♡♡(←←←)
そして先日の学会。
大学のホーム感(場所ではない。中身。参加者の皆様のこと。)溢れる学会なので,アウェイの別の学会で発表したときとはまた違うドキドキ感がありましたが…無事終わってよかった!
「面白い」は最高のほめ言葉だし,やる気が出ました。関心を示して下さるということがとてもありがたかったです。
うん,本当にありがたい時間でした。勢い余って雑誌に投稿しようかと一瞬魔が差しました。そこまでの力はさすがにないかも…。
◆まとめ
がんばった。以上。 ←
いや,社会人やりながら研究…はできなかったけど,研究のまとめをできたことは大きい!ついつい放っておいてそのままになってしまうものも,きちんとまとめて磨いて形にして残すって,自分に整理をつけてあげる意味でもとっても大事なんだなーと体験できました。
ていうかこんなにずぼらで怠惰の塊なわたしがここまでやるって…上出来でしょ。笑
上を見たらもちろんすごいひとはいっぱいいるけど,私はこれで満足なのです。自分で設定したものをクリアできるのも,大切なことだと思ってます。
来年度は院の実習がなくなり,職が増えます。
さっきこの記事書いてるときに学校から電話がかかってきました。不思議なご縁があるもんだ。
社会人2年目は,知識ももっと持ちたいし効率よく記録を書きたいし経験を深めたい!
生き延びるわよーーーーーー。
そんなカサハラさんの今年度のまとめでした。ちゃんちゃん。
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