Monday, February 16, 2015

2000年代(半ば)のギラギラ感と音楽。

短期記憶が抜ける前に書かなければいけなかった記事のあれこれ(関東大会の記録的なもの)を書いて一段落したので,長期記憶を使ってひとつ記事を書いてみたいと思います。
今日のテーマは2000年代のギラギラ感と音楽について。

考えよーと思ったきっかけは,千曲の関東大会で小川先生に言われた

「あの時代(2000年代半ば)は,ギラギラしてたよね。」

というひとことから。

お芝居はその時代のあれこれを吸って吐いてできる生き物だと思うので,そのお芝居が生まれる文化の土壌に何があったのか,ちょっと考えたくなってみたわけです。

で,その土壌なのか…時代のあれこれを吸って吐いてできた別の生き物なのか微妙なところですが,「音楽」もまた,時代を反映するモノのひとつなのではと思うわけです。

…ということで!今日は2000年代(半ば)のギラギラ感と音楽をすり合わせてみたいと思います!
果たして似通う点があるのでしょうか。



中信地区の高校演劇がギラギラしてたのは2003年~2004年がピークだったと思うのですが,その少し前の2001~03年に売れた曲(邦楽)を調べてみると…

2001年
1位 『Can You Keep A Secret?』 宇多田ヒカル (148.4万)
2位 『M』 浜崎あゆみ (131.9万)
3位 『PIECES OF A DREAM』 CHEMISTRY (113.1万)

2002年
1位 『H』 浜崎あゆみ (100.0万)
2位 『traveling』 宇多田ヒカル (85.6万)
3位 『ワダツミの木』 元ちとせ (83.9万)

2003年
1位 『世界に一つだけの花』 SMAP (210.8万)
2位 『虹/ひまわり/それがすべてさ』 福山雅治 (89.3万)
3位 『COLORS』  宇多田ヒカル (88.1万)


時代を引っ張っていたのは宇多田ヒカルと浜崎あゆみだということがよくわかります…。
あと,グループじゃなくてひとり。あるいはふたり。SMAPはちょっと特例。
そして特徴として挙げられることは,この曲のほとんどが,歌ってるひとたち自身によって詞が書かれているということ。彼ら自身が歌わされていないこと。

この時代は「主張したいことは自分で」だったようです。あ,主張したいことがあったとも言えるかなと思います。(今がない時代とは言ってないです。念のため。)


  • 「近づきたいよ 君の理想に おとなしくなれない Can you keep a secret?」(宇多田ヒカル『Can You Keep A Secret?』)
―おとなしいよね…。今,多分,世の中…。絶食男子がいる時代だし…。アグレッシブですね。

  • 「それでも全てには 必ずいつの日にか 終わりがやってくるものだから」(浜崎あゆみ『M』)
―終わりも始まりもないふんわりした曲が多い(ように感じる)2010年代を思うと,しっかり終わりがあるって言ってるあたりの主張の強さ。あとメロディーが高揚しているあたりは,2000年代ならでは。

  • 「キミが最後に詰めた夢のカケラたちは今どうしてる? ボクは二度とは戻れない時代なんだと 気づいた」(CHEMISTRY『PIECES OF A DREAM』)
―“夢のカケラ”というフレーズが2010年代であまり聞かないものではと今ふと思った。

  • 「君の事思い出す日 なんてないのは 君の事忘れた 時がないから」(浜崎あゆみ『H』より『Hanabi』)
―3曲A面シングルというあたりが時代です。今はジャケット3種類でやっと売れる時代です。この歌詞も強烈だったなぁ~。

  • 「もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら 塗りつぶしてよ キャンバスを何度でも」
―これも2000年代だから出たメロディーだろうなぁと思う。間奏のダダダダ…が強め。そして責め直せと言っている歌詞。強め。


でね,絶対私は『世界に一つだけの花』で時代が変わったと思っているの。個人的にね。
競争主義からオンリーワンになってるでしょ。その1年前に学校だって相対評価から絶対評価になって,誰でも通知表に5がつく可能性が生まれた。“みんな違ってみんないい”文化。比べられることから降りた。そんな感じ。
…あ,比べられることから降りたというか,降りてはいないけど,順位づけされることから降りた感じ。そして昨年大ブームを起こした『Let it go』こそ,評価されることそのものから降りたと思っているよ。私は。

そして「みんないい」文化になって,仲良し(に見える)アイドルグループなんかが売れる時代に入っていく。一人で強い主張をするひとを越えていく。それが2005年とかから顕著になっていく。

そう思うと,2000年代のはじめあたりはどちらかというと単独のひとたちがギラギラしてたと言っていいのかな…(-ω-)
そしてそのギラギラを受けてギラギラしたお芝居をつくっていく…。


うーん,あんまりうまくまとめられなかった!
今回は音楽の面からだったので,次は事件とか事故とか,他の流行りものの面から考察してみたいと思いまーす。
とりあえず音楽からはこんな感じ…。まったく薄い記事になってしまったわ!(焦)

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