Friday, May 13, 2016

No Title

人生の後悔の中に,

串田さんと緒形拳さんの『ゴドーを待ちながら』を観なかったこと,
中村勘三郎さんのお芝居を観なかったこと,
が ある。

ゴドーは2004年とかそれくらいの舞台だったのだけど,今でも,少なくとも年にいっぺんは,あぁなぜあのとき観に行かなかったのだろうと思う。
おそらくこの後悔は,半永久的に続くのだろう。だってもう12年も続いてるんだから。


そう思うと蜷川さんは,たった一本でも観られただけ,よかったかもしれない。

だけど私は欲深いから,もっともっと,もっと蜷川さんの創ったお芝居を観たかった。

シェイクスピアも現代劇も,もっともっと観たかったよ。




もう蜷川さんがいる世界は永遠にないなんて。

ものすごく大きな喪失だ。

だから今日寝坊したんだと思う。
蜷川さんのいない世界に,目覚めたくなかったのだと思う。



芝居はナマモノ。

保存がきかないナマモノ。

味わったものはちゃんと,栄養にして生きていきますね。蜷川さん。

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