人生の後悔の中に,
串田さんと緒形拳さんの『ゴドーを待ちながら』を観なかったこと,
中村勘三郎さんのお芝居を観なかったこと,
が ある。
ゴドーは2004年とかそれくらいの舞台だったのだけど,今でも,少なくとも年にいっぺんは,あぁなぜあのとき観に行かなかったのだろうと思う。
おそらくこの後悔は,半永久的に続くのだろう。だってもう12年も続いてるんだから。
そう思うと蜷川さんは,たった一本でも観られただけ,よかったかもしれない。
だけど私は欲深いから,もっともっと,もっと蜷川さんの創ったお芝居を観たかった。
シェイクスピアも現代劇も,もっともっと観たかったよ。
もう蜷川さんがいる世界は永遠にないなんて。
ものすごく大きな喪失だ。
だから今日寝坊したんだと思う。
蜷川さんのいない世界に,目覚めたくなかったのだと思う。
芝居はナマモノ。
保存がきかないナマモノ。
味わったものはちゃんと,栄養にして生きていきますね。蜷川さん。
No comments:
Post a Comment