『サワコの朝』は,毎日放送とTBSの共同制作で2011年から放送している阿川佐和子さんの番組である。4年も放送しているらしいが,私は「とりあえず日テレ」のひとなのでようやく最近その存在を知った。
初めてこの番組を見た時は散々な感じだった。
この番組は土曜の朝に放送しているので,一般的には早起きして見るもの。だが。
前の日の金曜日に疲れて帰宅して→電気もテレビも化粧もつけっぱで→気づいたらテレビから大竹しのぶの声がする…。
これが私と『サワコの朝』の出会いである。ほら散々。ていうかひどい。かなりひどい。
でもこのおかげで番組を知った。(前向き!)
なのでまだまだ『サワコ』歴は浅いのだけど,こないだ見たピースの又吉の回はとても印象的だった。繰り返し巻き戻して,書き留めてしまった彼の言葉。
“私は共感できたとか,私は共感できなかったっていう言葉が何か価値基準の最初に来ているような気がしてて。それがね,僕ね,あんまり好きじゃないというか。本とか映画とか音楽で,共感するから好きっていうの僕も確かにあるんですけど,共感全く自分ができひんもんでも,「何やこれ意味わからんなぁ,でも面白いなぁ」ていっぱいあるじゃないですか。で,その共感に媚びるっていうのだと,なんかあんまやる意味ないなぁっていうのがあって。”
あぁぁ。
素敵だなこのひと。
カッコイイなこのひと。「意味わからないけど面白い」って,とても素敵な感覚だと思うの。
「伝えたい,わかってほしい」っていう気持ちも大事だけど,そうでなくても共有できる感覚があれば,それでじゅうぶんだと思うの。
そのひとが好きなことについての話を聞くということも,とっても面白い。面白くて,「それ」が魅力あふれるものに聞こえてくる。
この番組は「見せて,聴かせる」ことを大切にしているらしいのだけど,ひととひと,1対1の言葉のやりとりって,濃くて奥が深い。阿川佐和子の実力なんだろうな。
(今私も仕事で小学5年生と話をしているけど,1対1で話すのって本当に楽しい。相手の言葉を引き出せたり,感情の言語化をお手伝いできたとき,うぉぉって思う。)
そういえば「火花」って,私の中ではキーワードで,それこそブログのタイトルの候補にもなっちゃうくらいで,とても大切な先輩が,私のことをそう呼んでくれた。
でも「火」とか,強いからね。見た目も響きも。だからそのままでいいけど。でもやっぱ「火花」って,いいな。(どっち。)
はー。そういうわけで最近のおきにいり。
平日朝はZIP!,夜はNHKからの報道ステーションからのZERO。土曜の朝はサワコ。おわり。
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