Sunday, June 12, 2016

母はそういう人。

この週末は出張で松本に行った。

日帰りはごしたいので,土曜日は実家に泊まった。

この予定は以前から伝えていたので,母は姉と私が母の日に贈った食べ物を,この日のために,「りかさんのために」取っておいてくれた。

食べればいいのに。だってお母さんに送ってるんだから。私もお姉ちゃんも。

送り主としてはそう思うけど,母はそういう人だ。



今年,私は宮城のずんだ餅を,姉は加賀の生大福を送っていた。
母とは27年のお付き合いになるわけだけど,私たちきょうだいは母が何を好んで食べ,何を趣味としているのかが未だによくわからない。無趣味ではないし,なんとなくあれは好きだよねというものはいくつかあるけれど,はっきりわからないのだ。

だけど何年か前,たまたま母の好きなものがわかった出来事があった。

大学5年生の夏,私は予備校時代の友達とノリで仙台の某国立大の院を受験したことがある。(まあ友達と共にばっちり落ちましたけどね!)
親に土産を…。と思い,駅のお土産コーナーできれいなうぐいす色のずんだ餅と出会ったので,それを選んだ。発送の伝票を書くときにまだ実家の住所や電話番号を覚えてなくて,携帯で確認していたら友達に「実家でしょ!?」と突っ込まれた覚えがある。その年に松本から大町に引っ越したばっかだったんだもの。両親…。

ずんだ餅は無事実家に届き,その連絡が来たのだけど,
「りかさんよくお母さんの好きなものわかったな」と父が言っていた。母はずんだが好きらしい。それを知っていた父にも私はちょっとびっくりした。


なんとなく機会を逃していて,やっと今年,母の好きなものと私が認識した状態で贈ることができた。

ちっちゃい箱の3セットを送ったのに,そのうちの1つは祖母のところに持っていってあげてしまったらしい。そしてようやく,今朝私と一緒に,初めて食べたらしい。母よ,来週はもう父の日ですよ…。


自分より誰かに食べさせたいとか,私も思うときはあるけど。
母はそれが多くて,すごいなーといつも思う。
私だったらもっと自分が自分がの欲に勝てない気がする。


そうそう。
姉はこの間の母の誕生日にかわいい和菓子も送っていたみたいで,それが面白いからりかさんも持っていきなよ!とさっき言われた。
もう荷物ぱんぱんだし最中だったら潰れてしまうのが目に見えていたので「来月帰ってきたらもらうわ…。」と言って家を出てきました。父がうっかり食べてしまわない限り,本当に来月まで取っておいてくれるんだろうなぁ…。

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