教育系の心理職として働いています。ごきげんよう,カサハラです。
今の職場に拾われ,もうすぐ満2年です。今日の日記は社会人3年目を迎えてしまう私の,態度のでかくなりつつある様が表れるものになるでしょう。そして確実に長いです。スミマセン。
お仕事で,人様の知能を測っています。いわゆるIQというやつです。この結果をお医者さんに持っていって,数値によっては知的障害という診断がつくような,そんな資料になるような,超個人情報を扱っています。
テレビやアニメなんかでは,どれだけアタマがいいかみたいな感じで扱われがちですがそうではなく,そのひとのベースの力を測っております。この力を使って,人は新しい知識を獲得していくことができるのです。
ですので…学力テストなんかとは全く別物で,例えば「結果が平均のちょっと下だったから,頑張って勉強すれば次は平均に入るかも」とかじゃないのです。アタマの使い方を見ている検査なので。
私も大学5年の時に検査を受けたので,自分のIQがいくつか知っています。ほぼ平均ど真ん中の,ごくごくふっつーの数値です。それでも,誰かに知られるのはすごく抵抗があります。自分の裸を見られるより,知られたくない情報です。
まぁ裸より数値はあくまでも私の主観ですが,でもそんな,超個人情報を扱っています。
私の働いている職場は,申し込み時の内容によって相談がメンタル系の部署と発達系の部署に振り分けられ,それぞれの心理が担当していきます。知能検査は私の部署しか扱っておらず,メンタルの部署で検査…となる場合は,こちらの心理が検査だけ担当してきました。
がっ,最近そのルールも変わり,メンタル系の心理も検査を取っておっけーということになりました。そもそもメンタルでも発達でも持っている資格は同じで,その資格を持ってるということは検査もとれる(はず)という感じなので。どれくらい検査の経験があるかは個人差。
知能検査でも心理検査でも,なぜ施行するかと聞かれたら,それは相談者の理解のために他なりません。これこれこういうところに困っていたのは,そういうところに特性があったからですねとか,気のせいだと思っていたけど,やっぱり気のせいじゃなかったですねとか。根拠に基づく結果が出ることによって,その人を理解できたり,困りを軽減するためにはどんな対応が必要か考えることができる。
だから,当然ですが,その検査は正しく施行されなければならないし,正しくスコアリングされなければならないし,妥当な解釈ができなければなりません。取ったら終わり,じゃなくて,解釈までが検査です。テスターの仕事です。
で。メンタル系の心理さんが先日初めて検査を取ったのです。スコアリングが終わったようで,パソコンにデータを入力する方法を教えてほしいと言われたので私がお伝えしました。その際やり方を伝えるために彼が使用した検査用紙をぱらっと見せてもらったのですが,超凡ミスを発見。院生がやるレベルのミスを発見。
ここは結果に大きく関わるところなので,言わない訳にはいかないと思い,伝えるワタクシ…。言葉選びが大変だった…。
データ入力後は,「解釈とか教えてね」と,聞こえる感じでは解釈をこちらの心理に丸投げしてくるっぽい発言を向こうの心理さんがしてきたので,そんなことされてたまるかと思い解釈の本を強制的に貸しました。笑
検査に限らず,何か質問するにしても,「自分はこう思うけど○○さんはどうですか」というような聞き方が建設的な聞き方だと思っているので,向こうの別の心理さんにも『テスターじゃないとわからない部分も多いので。(何もわかりません状態では聞きに来ないでくださいね。)』とやんわり伝えておきました。こちらの先輩と共に。
もっと丸投げというか,いろいろ聞かれるかと思ったのですが,そんなこともなく,保護者の方への報告はいつするのかしらと思っていた昨日のこと…。
「カサハラさん,これから報告なんだよ」
と例のメンタル系の心理さんが言っていたので,
『検査の結果と実際のご様子と,一致するところとかありましたか?』
と聞いてみました。
「うん,~~~っていうところとか。」
『え,それって検査のどこから言えるんですか?』
「いや,それは行動観察からかな。」
『あぁー。そうなんですねー。(検査の意味よ…)』
そして流れで検査の記録用紙を見せていただけることに。
が。
衝撃。
スコアリングが…超間違っている…。
ていうかこれ,本当にマニュアル見てれば絶対ミスしないところなんですけど…。という次元のミス。
前に『スコアリングで悩むところとかなかったんですか?』と聞いてみたら「あったけど,マニュアル見ながらつけてみたよ」と返ってきたので,そうですか…と思っていましたが…。
でも多分,同じ部署の先輩達に聞く限り,スコアリングでも解釈でも,毎日検査をバンバン取っているこっちの部署の心理には何も相談がなかったので,こちらもできているんですねと受け取るしかできなかったし…。(お隣の部署に教えることが業務に入ってるわけではもちろんないですが,適当にやられては大変迷惑なので。)
正しく測定できていない結果を返したところで何にもならないし,全てにおいて優先されるべき事項・相談者の利益にぜんっぜんなってない。というか悪影響。少なくとも保護者の方は,お子さんの本当の姿とズレた理解になっちゃうじゃないの。
書類の名前はこちらと共通の名前で発行されてしまうから,なんかもう本当にいい迷惑です。
ということで昨日の放課後,上司に報告…。こんなことが毎回されたら本気で嫌なんですけど…。
今回検査を担当した人は,その他の言動と合わせて考えると,“実績作り”をされたいようで。検査とか,身内の勉強会の講師とか(身内の勉強会の講師が実績になるんかって話ですが)。
そんな,ご自分の経験のために検査取るのもどーなのよと思うけど,っていうか別にそれはどーでもいいけど,そんな杜撰な検査に何の意味も価値もないですよと。思うわけです。
プロなら,
プロの仕事をしようよ。
新しいことに手をつけるなら,やり方がこれで良いのか常に確かめてほしいし,
資格があってこそできることなのだから,責任をもってほしいし,
自分の利益は置いといて,まずはクライエントの利益を優先してほしい。
わからないことはわからないと聞くスキルを発揮することも仕事のうちだと思った件でした。
たとえこちらの部署の心理が,彼から見れば全員年下の女で,勤務年数も短い人達であっても。
あぁぁぁ~。とにかくもう,干支が一回りくらい違う年上のこの人にびっくりしすぎて,今日だけでも10回くらいこの件について思い出してしまいました。あぁぁ…。(相談はじまる直前でも,むりくり「先輩コレ間違ってますよ」って言って止めればよかったかなとか,そういうのも考えている…。)
うぅぅ…。
という,自分の職場のヤな部分を晒すようで,アレですけど,自戒の意も込めて。
「化粧よーし!髪の毛よーし!さぁ住民票発行の旅にしゅっぱつ!」と思った瞬間,肺炎のときにお世話になったびょーいんからお電話がきました。
年末にも何度かきていたのですが,留守電がない知らない着信は怖いので放置していたのでした。その後その病院じゃんとわかり,久々にかかってきたのでキャッチできたというわけです。
医者からお電話がくるとは…。ドキドキイベントである。
できれば「医療費取りすぎちゃったんで返します」という内容であってほしかったのですが,違いました。無念。
お医者によると,
『肺炎のところはもう全然大丈夫だと思うんですけど,CTで頸椎(?胸椎?)のとこに何か写ってるんで,ちょっともっかい来てみませんか~。整形外科とかに紹介状も書きますー』
とな…。
なんと…。満身創痍の私だわ…。確かに背骨のあたりにはけーけんわん症候群によるひどい背中のコリはあるけど,それか!それなのか!?
とりあえず若いから連絡をくれたそうなので(これが90歳だったらスルーしますと言っていた。笑),ありがたく思って来週おでかけしてきたいと思います。
東京きて整形外科は行ってないな…。新たな診療科を開拓するたび,自分が東京化しているなーという気持ちになります。
さてさて,何が写りこんでいるのでしょーか!乞うご期待。←